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住宅購入の手引き




お子さんの出産や物が増えたといういわゆる手狭になった状態や、お仕事都合での転勤、同じ学校のお友達宅が
お家を購入しだした等、『家が欲しい』と思うきっかけは様々です。
いざ欲しいと思った時に皆様は起こす第一のアクションはなんでしょうか?

インターネットが普及している昨今では、スマホでエリアを絞り物件検索をしてみる方も多いかもしれません。
好きな間取りで写真を見る限り内装も理想的。是非この物件を見てみたい!
希望に満ち溢れてすぐに掲載の電話番号に電話をして内覧の予約を。。。

大体がこんな感じでしょうか?
もちろんこういった反響を狙ってのネット掲載ですので大歓迎なのですが、少し目線を変えて業者目線での
お家購入のフローを今回ご紹介していきたいと思います。
業者目線での流れでは、良くも悪くも効率的です。闇雲に理想に任せて内見を繰り返すお客様の中には、金銭面などで現実とのギャップにショックを受けてしまう方も少なくありません。
マイホームという夢を現実のものにする為には当然の事ながら『現実と向き合う』ことから始める事が大切なのです。



 目次)



 ①おサイフの中にはいくらありますか?



 ②エリア選定と物件の絞り込み



 ③本当に必要な物




 ①おサイフの中にはいくらありますか?










家が欲しい!そう思った時に皆様がやってしまいがちなのが物件の選定基準を曖昧に設定してしまう事。
価格は大体2,000万円くらいで。。。そもそもなぜ2,000万円なのか?

安いに越したことはないとして、価格に対しての立地、住環境の良し悪し等は不動産のプロたちが設定している
練りに練られた価格設定です。今の例の逆もあり所得に対して決して融資が下りない金額の物件を希望される方も
少なくありません。月に無理なく支払っていけるであろう金額の上限を設定し、月払い額の上限から物件を割り出す事がよいでしょう。なぜ上限から考えるのか。
一般的に受けの良い物件はやはり高くなります。
少なく見積もると選定の幅が極端に狭まる為効率が悪くなるのです。

また、皆様がなにか物を購入される際にはおサイフに幾らお金があるのか、クレジットの限度額はいくらなのか、
預貯金がいくらあるのかを計算されると思います。
これは家であっても同様です。まずは金融機関からどのくらいの融資が受けられるのか?
これがおサイフの中身となります。(※キャッシュで何千万円もお持ちであれば別ですが。)
第一に事前審査をし、自分の『銀行からの見られ方』を知る事も大切です。

事前審査に関しては、自分で銀行に行くのではなく、『ローン審査に詳しい不動産業者に行く』ことも
大事なポイントになります。

ローン審査では、個人の信用情報を開示するという作業が銀行によって行われます。
開示をした場合には履歴として残ります。この履歴があまりに多いと、次に閲覧した銀行は
『他で通らなかったからウチに審査しに来たのかな?』という思考になっていきます。
可能性の極端に低い銀行には審査を依頼するだけデメリットでしかないという事です。

ローン審査に詳しくない不動産業者は意外に多く、審査の流れがわかっているから等の
業務上進めるにあたり楽という理由だけで銀行をしていしている業者は多いです。
出してみないと結果はわからないというだけではなく、まず土台に乗っているのか?通るであろう可能性はあるのか?理由を伴った期待できる金融機関選定はかなり大事な部分である事は間違いありません。




 ②エリア選定と物件の絞り込み












エリア選定では、住みたいエリアを当然決めていくわけなのですが、塩梅が非常に難しいポイントになります。
広すぎると物件数が多くなりすぎる為決めずらくなり、
エリアが狭すぎると物件数が少なくなり
選べるだけの件数が無くなります。

一番良いのは、『狭くとり許容できる条件を設ける』これがベストかもしれません。
例えば、よくあるケースで言えばお子様の学区で通学できるエリアが決まっている場合です。
これは非常に多いのですが学区内だけで考えると難しくなることが多いです。
そこで
学区外ではあるけれども、この範囲までであれば許可が取れる地域などを事前に調べる事で
少し範囲は広がります。この場合のデメリットは基本学区外である為通学の距離は遠くなることがほとんどです。
ですので中高学年であれば別ですが低学年の方だとご両親の送り向かえば必須条件であったりします。

お金に大きく余裕のある方であれば別ですが、全て希望条件を整えた物件を購入できる方は稀で、
何かしらの妥協はついて回ります。

土地は良いのだが間取りやデザインが気に入らない、またお家のデザインは良いのだが日当たりが良くない、
水害がある、地型が良くない。。。等

限りある中で最良の選択をしたいというのは皆様共通の思いだと思います。
業者の立場からはご紹介はできますが物件の決断はできません。
悩んでいる間に、他の方に物件を買われてしまったなんて話は日常茶飯事です。
不動産は地球ですので変わりはありません。
判断基準をある程度明確にしておくことで、物件購入の機会損失も軽減できるのです。




 ③本当に必要な物










新しいお家を購入すると、家具をはじめいろいろな物を新調したくなる方も多いのではないでしょうか?
気持ちはわかります。新しいお家のレイアウトに合わせた家具、
庭には芝を引いて、手入れには芝刈り機が
必要となり、エアコンもカビの生えた
ものを持っていきたくないから新規購入4LDKであればせっかくだなので
全居室に設置して。。。。。

一体いくらかかるのでしょうか?
最初の段階で完璧に揃えたくなると思いますが、ここは一つ冷静になって避けられない

出費に目を向ける事が大切です。例えば、引っ越し代、網戸、カーテンレールにカーテン、テレビアンテナ取り付けです。引っ越しは時期にもよりますが、年末や春先には金額が跳ね上がります。
4人のご家庭で通常であれば7.8万円のところがトップシーズンには20万等になるケースも少なくありません。

また建売を購入の際には大体網戸やカーテンレールはついていません。網戸は暑くなってからで良い
という考えもありますが、ロールカーテンなどを取り付けた後では網戸の取り付けはできない為、全て一度取り外しをすることになり非常に面倒になります。網戸とカーテンレールで16.7万円は見た方が良いと思います。
またカーテンも全窓につけると結構いい値段になります。
テレビアンテはネットTVを月額で使用する場合はいりませんが、一度取り付ければ固定費もかかりませんので
大抵の場合お得な選択になるはずです。
このように数十万円の出費くらいはすぐにいってしまいますのでカードなどで購入する人も珍しくありません。
一部金融機関ではこのような費用を盛り込んで相談できるところもありますので業者との手持ち金の共有も
必要かもしれませんね。
エアコンも4LDK全てを初期導入すると高額になりますので、お子さんも小さく全居室をフル活用する予定が
近々でない場合はLDKと主寝室のみの取り付けでしばらくは川の字で寝るような方法も良いと思います。




 総括









色々書きこんでまいりましたが、結局悩みます(笑)
よくある話ですが大抵の方は一生のうちに1.2回の買い物になりますし、替えが利かず、高額という点で
悩まない方はまずいないのではないでしょうか?
ただ方向性が決まっていれば良い悩み方ができます。
無駄な情報にも流されることなく、自分たちで判断ができるのです。
これは御家に限った事ではないですが自分の分析がおろそかになると身の丈が分からなくなります。
感情が先立つと無駄な出費だけが増えます。
必要な物にお金が及ばなくなるわけです。
ドキドキやわくわくの大きいマイホーム購入ですが上記3点にプライオリティをおくことで、納得のゆく
物件購入ができるかもしれません。
少しでもお役に立つようであれば幸いです。






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